2025/02/13
血便は早めの相談、受診をしましょう
排便時に便に血がついていることがあり、多くの方は痔と思われると思います。
しかし「痔と思っていたが実は大腸がんだった」というケースがあるため、注意が必要です。
大腸がんは、早期に発見して早期に治療すれば治せる可能性の高い病気です。症状を放っておかずまずはクリニックを受診しましょう。
【血便の種類】
1.鮮血便・・・怪我の際にみられるような真っ赤な血が便に付着していたり、ペーパーに血が付着するといった、新鮮な血が便に混ざった状態です。肛門に近い直腸、S状結腸、下行結腸などからの出血が考えられます。
2.黒色便・・・血液が胃液と混ざって真っ黒になり、ドロドロの独特な便となるのが黒色便です。胃や十二指腸などの上部消化管のどこかで出血が起こっていることを示している血便です。
3.暗赤色便・・・出血してから時間が経過し血液が酸化していることや、小腸で分泌される消化酵素などによって色が変化したものです。小腸の大腸よりの部分や大腸の奥からの出血を疑うことになります。
4.粘血便・・・大腸は、粘膜に傷がつくと、修復、保護のために粘液を分泌します。そうした状態で、大腸のどこかで出血があると、大量の粘液に血が混じってイチゴジャムのようになって排泄されることがあります。
これが粘血便で、赤痢などの感染性大腸炎など大腸の炎症が原因となっているものです。
当院では大腸内視鏡検査、吐き気の少ない経鼻内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)など各種検査が行えます。
いずれの症状もそのままにせず、早めに受診しましょう。
新潟市中央区万代3-1-1 新潟日報メディアシップ3F
診療内容:消化器内科・外科・肛門外科・内科